「お疲れ様」
綾子は庭先で枯れた朝顔に話しかけていた。
最後に花が咲いていた場所に種が出来ているのに気付いて、手に取る。
憑依を解いてやった女性が、育てていたものをわけてくれたのが夏の初め。
大した世話もしていないのに立派に咲いてくれた。
真っ白な、花だった。
手に取った種をそのまま直接地面に埋める。
手入れなどしなくとも、きっと見事な花をつけるだろう。
そんな予感がした。
来年、この花が咲く頃、自分は一体どこにいて何をしているだろうか。
(景虎………)
あまりにも色々なことがありすぎて、今は何をどう考えていいかもわからない。
絶対に変わらないと思っていた絆はもう、失われてしまったのだろうか。
確かめなくてはいけない。
(明日、出発しよう)
綾子は心を決めた。
綾子は庭先で枯れた朝顔に話しかけていた。
最後に花が咲いていた場所に種が出来ているのに気付いて、手に取る。
憑依を解いてやった女性が、育てていたものをわけてくれたのが夏の初め。
大した世話もしていないのに立派に咲いてくれた。
真っ白な、花だった。
手に取った種をそのまま直接地面に埋める。
手入れなどしなくとも、きっと見事な花をつけるだろう。
そんな予感がした。
来年、この花が咲く頃、自分は一体どこにいて何をしているだろうか。
(景虎………)
あまりにも色々なことがありすぎて、今は何をどう考えていいかもわからない。
絶対に変わらないと思っていた絆はもう、失われてしまったのだろうか。
確かめなくてはいけない。
(明日、出発しよう)
綾子は心を決めた。
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『 03.蘭 × 第三部 』≪≪ ≫≫『 05.桜 × 完結後 』