夜更かしして眠いとかで、昼休み、机に突っ伏して眠っていた高耶ががばっと起き上がった。
「高耶、起きた?おはよう」
譲が声をかけても返事がない。
様子がおかしかった。
「高耶、顔が真っ白だよ。大丈夫?」
「………ああ」
やっと返事をした高耶の声は酷くしゃがれていた。
身体が小さく震えている。
「寒いの?」
こんな真夏におかしい。熱でもあるんだろうか。
「いや、平気だから」
立ち上がった高耶は、そのまま教室を出て行こうとする。
「高耶?」
慌てて後を追った譲だったが、高耶は振り返りもせずにずんずんと廊下を歩いていってしまった。
同級生達の喧騒の中、誰も寄せ付けない背中がまっすぐに遠ざかっていく。
制服のシャツの白が、冷たい氷のようにみえた。
「高耶、起きた?おはよう」
譲が声をかけても返事がない。
様子がおかしかった。
「高耶、顔が真っ白だよ。大丈夫?」
「………ああ」
やっと返事をした高耶の声は酷くしゃがれていた。
身体が小さく震えている。
「寒いの?」
こんな真夏におかしい。熱でもあるんだろうか。
「いや、平気だから」
立ち上がった高耶は、そのまま教室を出て行こうとする。
「高耶?」
慌てて後を追った譲だったが、高耶は振り返りもせずにずんずんと廊下を歩いていってしまった。
同級生達の喧騒の中、誰も寄せ付けない背中がまっすぐに遠ざかっていく。
制服のシャツの白が、冷たい氷のようにみえた。
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